フジファブリックのスタッフのツイートで、
NHKBS「新日本風土記」の放送を知った。
“スペシャル「さくらの歌」”で、
フジファブリックの「桜の季節」が
志村くんと共に紹介されるという。
各地の桜にゆかりのある人々や、
桜を歌った楽曲や詩歌を紹介するというもの。
予約はしたものの、1時間という番組の中で、
そんなに多くはないだろうなと
あまり期待はしていなかった。
けれど録画したものを観てみたら、
思いがけず涙してしまった。
「突然ですが、フジファブリックと
いうバンドをご存知ですか」
フジファブリックに関しては、
そんな語りから、始まった。
フジファブリックといえばこれ、という
『若者のすべて』がかかる。
映像は「Teenager」という、
『若者のすべて』が入っているアルバムのアナログ盤。
くるくる回るアナログ盤をバッグに
『若者のすべて』の歌詞が中央に横書きで入る。
何枚もの志村くんの写真も映った。
まず、この部分から気持ちをもっていかれた。
これを作った人は志村くんのファンでは
ないんだろうか。
そんな気がした。
そして、
「志村くんのサクラ」として、メジャーデビュー曲
『桜の季節』が流れる。
映像は、今度は、くるくる回る「フジファブリック」
というアルバムのアナログ盤。
そして志村くんの故郷である、
富士吉田の町並みの映像が次々と出てきた。
富士吉田といえば、桜の絶景スポットとして
有名になった新倉富士浅間神社。
その忠霊塔のところから見る富士山と桜。
残念ながら桜の季節に訪れたことはないが、
フジファブリックファンには
“いつもの丘”として有名なので
ここには何度か訪れたことがある。
400段近い階段をゼーゼーしながら登りきり、
振り返った時の富士山の圧倒的たたずまい!
その感動は何度訪れてもかわらない。
番組では、今、その神社の神主となっている、
フジファブリックの最初のべーシスト、
幼馴染の渡邊さんがでてきて、
バンドをやってた頃の話や、
志村くんのその当時のブログの一部も紹介されていた。
途中、富士吉田で行われた、志村くんの夢だった
凱旋ライブの映像も流れた。
もう、ここらへんで少しウルウルきていた。
あの会場の7列目にいたんだから。
涙が止まらない志村くんを見ていたのだから。
番組スタッフの
「志村くんの夢は見ますか」という問いに
渡邊さんは、「学園祭のライブの夢を見ます。
でもステージには4人しかいなくて、
正彦は下で見てるんですよ。
そしておいでおいでってするんですけど」と言うと
その時点で少し涙ぐんでた渡邊さんが、
カメラと反対側を向いてしまった。
観ていたこちらも、ぽろっとなってしまった。
*再放送は6/13(日)14:43~予定