「大豆田とわこと三人の元夫」が
興味深くなってきた。
まず、何よりエンディングがカッコいい!
毎回ちょっとずつかえてくるなんて
凝ってるなあ。
ラップ調のエンディング、
松たか子さんだけが歌うのかと思ったら
回ごとに元夫たちが順番で歌うのだ。
これが凄く良くて、特に角田さん、
うまっかったなあ!
ドラマの流れだけでなく、
今日はどんなエンディングかなという楽しみもふえた。
そして、松田龍平さんがいい。
たたずまいだけで、オーラがある。
無表情と思える中のあの目の動き。
そして、どうかなあという、
頭をかしげる姿の可愛いこと!
登場人物の過去やそれぞれの事情が
少しずつわかってきて
とわ子さんにとっては
かなり切ない展開になってきた。
次回が気になるところ。
このタイミングで「ユリイカ」という雑誌の
坂元裕二特集を読んだ。
本は今年2月に出ていて
読むのが少し遅くなったんだけど、
「大豆田とわ子」を観ている今だから
結果的にはよかったのかも。
読み出してすぐ、
あ、そうか。坂元さん脚本の映画
『花束みたいな恋をした』に合わせて
出されたものだと気付く。
気付くのが遅い…。
俳優や評論家の方々が、作品や坂元さんに
関して書いているんだが、
『花束みたいな~』に関する記事が
多いような気がした。
主演の一人、有村架純さんがあまり好きじゃないので
この映画は観なかったのだ。
なので、それについて語られている多くのことを
あまりよくわからないまま読み進めることに
なってしまった。
もう一人の主演が菅田将暉くんだったから
観ればよかったなあ。
「ユリイカ」では、
満島ひかりさんとの対談
(満島さんがインタビューするという形式)が
お二人の芝居に対する姿勢を垣間見れたようで、
興味深かった。
もう一つ、フルーツポンチ村上さんの文章も
そう、そう、そうだよね、という、
いち坂元作品ファンとして
書かれている文章が気持ちを共有できた。
”どこかの街にいるんじゃないかと思える登場人物。
どの人にも物語がある”と書かれていたことに
特に頷いてしまった。
こんなコロナ禍だからよけいに
ふだんの生活が、なにげないことが
大切に大切に思えてくる、いい本だった。